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腰痛と冷えでお悩みのあなたへ

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冬と腰痛

冬と腰痛の関係は意外に深いということをご存知でしょうか?

 

実は私たちの業種、鍼灸やマッサージは、年末年始に腰痛で駆け込まれることが多々あります。

 

・仕事の追い込みで無理をして、疲れが腰痛として出てしまう

・年末年始に食べ過ぎてしまい、一時的な体重増加で腰・膝へ負担がかかる

・飲みすぎて転んで腰を打ってしまった…

 

特に女性に多い、冷え性の方は症状が更に辛くなってしまう時期ですよね。

今回はこのような、寒さや年末年始で悪化しやすい「腰痛」についてのお話です。

 

姿勢と慢性腰痛

日頃からの慢性的な腰痛は、ご存じの通り姿勢の悪さから始まります。

椅子に浅く腰掛けて背もたれにグデーっともたれ掛かるポーズ。

 

このような座り姿勢の悪さは、反り腰になるのにも影響して、腰痛だけでなく、ヘルニアの原因ともなっているので要注意です。

 

楽だからこの姿勢になるのはもちろん、目の使い方や仕事に集中しすぎる姿勢が影響することはご存じでしょうか。

 

目が悪い、もしくはPC作業やスマホを使うことの多い方は、よく見ようとして頭が前に出てきます。

 

 

すると肩は自然と前へ出て胸に向かって巻き込むような形になります。

これは猫背になる状態を助け、これが日常から癖づいてしまうと段々と治りにくくなってきます。

 

さて、このような猫のような前屈みの状態で、2足歩行の私たちが真っ直ぐ立てるでしょうか?

 

もちろん体に余計な負担がかかりすぎてしまいます。

 

どこでカバーするかというと、首から背中の背骨が前述の悪い姿勢で動かない分、腰の背骨(腰椎)で補います。

腰を過度に反りかえすことで、不良姿勢の帳尻を合わせています。

 

これが猫背と反り腰の関係です。

 

極端な腰椎のカーブが骨や筋肉に負担をかけ、ヘルニアの原因ともなり得ます。

そしてこの姿勢、他にも諸々悪い状態を引き起こすのです。

 

・胸が垂れ下がる

・ぽっこりお腹

・二重顎

・頬のたるみ

・消化器への負担・便秘

・生理痛・生殖器への影響

・お尻が垂れる

 

 

不良姿勢が腰痛を引き起こす原因となるだけでなく、女性として許せない事態と繋がっているということが分かりますでしょうか。。

 

このような全身への影響があるからこそ、WISTERIAでは美容と全身の治療を同時にお勧めしております。

 

それでは、なぜ美容や消化器・生殖器まで影響が及ぶのか、さらに詳しく見ていきましょう。

 

腰痛と関連する3つの症状

鍼灸師が見逃せない腰痛と関連する3つの症状があります。

 

①消化器の症状

②婦人科系の症状

③美容の悩み



最初に少し触れたように、この時期の寒さは、より腰痛を引き起こしやすくなります。

これは、腰のエリアを主にカバーする東洋医学的な“腎(じん)”が寒さに弱いためです。

 

寒さの影響を受けた腎が機能低下を起こし、腰痛に。

これが悪化すると、腎の気の流れ(経絡)上にも悪影響を及ぼし、そこから坐骨神経痛へと波及することもしばしばあります。

 

①消化器の症状

腎は寒さに弱いものでありながら、“全身を奥の方から温めていく作用”もあります。

東洋医学的には、この熱が消化器をも温めてくれているのです。

 

ですので、腎が弱いということは、消化器も冷えてしまい、うまく働きにくくなるということです。

 

具体的な症状としては、

・便秘(お通じが出た時に匂いが強くないもの)

・お通じ直前にお腹の痛みを伴う下痢

・なんとなく消化が悪い気がする

・お腹の奥から腰にかけての痛み

・湯たんぽなどでお腹を温めると楽になる.. etc



これらは、腎が弱ったことによる消化器の不調の代表例です。

胃腸のケアをしても、なかなか良くならない時には、腎へのアプローチが必要です。

 

お料理をする時に、材料や鍋があっても、コンロの火力が弱いと調理ができないのと同じように、人体もある程度の熱が、栄養の消化吸収には必要になるのです。

 

②婦人科系の症状

同じ原因から、冷え性がある、冷えると生理痛が悪化する、なんて女性は多いのではないでしょうか。

皆さん既にご存知と思いますが、“冷えは婦人科疾患にとって、とっても大敵”。



少し医学的な話になりますが、体内の静脈(心臓へ戻る血流)は圧力が弱い分、滞りが出ないように動脈よりも多くの分岐を持っています。これは当然生殖器周囲も同じであり、膣・子宮・卵巣周囲ではそれぞれが繋がってお互いに血流が詰まらないようサポートしあっています。

 

*青いウジャウジャしたところは全て静脈です

 

このあたりは静脈が大量にあるため、冷えて血流が遅くなると影響が強く出やすい部分でもあります。

そこに、さらに今回の話にある腎の弱さも加わると、特に生理時の腰痛がひどくなる訳です。



腎虚がある方の生理痛の特徴

・温めると楽

・生理周期が伸びやすい

・腰の痛みも出やすい

・なんとなく足腰に力が入らない

・生理やその前後で不安感が強くなる..etc



※腎虚とは“腎”の弱った状態




腰痛はもちろん気を付けるべきものですが、消化器や婦人科の症状が日頃からあるとすると、もっと奥の内臓のエネルギーの問題もあることがわかってきます。

 

③美容の悩み

美容のお悩みは、姿勢や表情グセが原因となっているものが多いですが、東洋医学は弱っている内臓により、影響する美容の部分が変わります。

 

腎虚と美容

・髪質の低下(パサパサする、白髪が増える)

・顎周りのニキビが多い

・ほんのり赤ら顔になりやすい

・マリオネットライン、ほうれい線が際立つ..etc



お肌のケア、髪のケアをしていてもなかなか改善の見られない方は、このような体質からくる美容トラブルかもしれません。

 

最初にお話した姿勢不良からくる全身の美的な影響も大きく関係してきます。

 

鍼灸治療でできること

何度も話に出てきている“腎”。

ここが弱っている方に対して鍼灸でアプローチすることで、全身の土台を整える治療をすることができます。

 

腎は腰から坐骨神経のラインへ伸びる気の流れと密接な関係があり、この気の流れが良くなることで背筋が伸び、顎も胸も綺麗なラインを保てるようになります。

 

腎の熱は消化器を温め、胃腸を動きやすくし、骨盤内の血流改善と婦人科疾患の改善に大きく役立ちます。

 

姿勢や全身の土台が整った上で、直接硬い筋肉をほぐすことによる頑固な凝りの改善、美容の場合は、お顔のケアだけをするよりも、根本的な部分にアプローチすることで、より高い効果を期待できます。



仕事に追い込みがかかりがちな年末年始。

腰痛はストレスでも悪化するため、この時期は要注意です。

 

また、働きがい、仕事をコントロールできるか、同僚・上司や家族からのサポートがあるか、等も痛みに関わることが知られています。*1

 

ストレス緩和は鍼灸治療の得意な部分でもありますし、学生時代に心理学を学んだ私の得意な分野でもございます。



今年は寒さが厳しそうなので、腰のケアは特に気をつけたいところ。

この時期のケアが、今後の腰や、関連する身体や美容の状態へも影響しますので、慢性腰痛をお持ちの方は特に気をつけましょう。



全てをつなげて考えられる鍼灸治療だからこそできるアプローチがございます。

 

腰痛・美容・婦人科・胃腸の不調など、関係なさそうでも、実は関係していることは多々ありますので、気になるお悩みはご相談くださいませ。

 

心身のリラックスと根本的なお悩み改善にお待ちしております。



【参考元】

*1) 仕事に支障をきたす非特異的腰痛の危険因子の検討、松平浩、2008年6月

http://www.jsomt.jp/journal/pdf/057010005.pdf

 

 

WISTERIA  藤木

 

 

 

 

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